「喜んでもらえて嬉しい」…って神だな。
仕事をはじめる前に、昨日(1/23)のことを思い出しながら書いている。
昨日は1日中ずっと、おいしいものを食べ続けていた。
お昼は、夫の実家で、毎年恒例・ちょっと遅めの新年会。
お義姉さんが、全部準備してくれた。
「(亡くなった)お父さんが、あれこれと作ってた気持ちがホントにわかる。
みんなが、『おいしい』『おいしい』って言って食べてくれるのが、本当に嬉しいんだよね。」
台所でホタテのバター炒めを作りながら、お義姉さんが笑う。
そう、そう、そうなんだよな。
お義姉さんは、生粋の「お姉ちゃん」。
面倒見がよくて、頼まれたらなんでもやってあげたくなっちゃう、生粋の「お姉ちゃん」。
ただそれだけの、愛にあふれた人。
遠い昔はいろいろなことを思ったし、今となっては何を思ったのかも忘れてしまったけれど。
お義姉さんが生粋の「お姉ちゃん」で、
ただただ愛にあふれた人だ、
ということだけを覚えておくことにする。
その場を楽しくするために、ちょっと無理してでも頑張っちゃう「お姉ちゃん」。
みんなに喜んでほしいからこそ、細かいことが気になったり、相手にあれこれと様子を確認しようとする「お姉ちゃん」。
その気持ちは、私のなかのそれと同じだ。
…おんなじだったんだ。
「お姉ちゃん」にアレコレやってもらう場があるって、嬉しいことだな。
ただただ「ありがとう!おいしいです!!!」って言える場があるのも嬉しい。
これが私に用意された幸せだったんだって、気づけて嬉しい。
下手したら、けっこうな歳になるまで誤解をしていたかもしれないもの。
お義姉さんのおうちが牡蠣を食べる、とわかったこともよかった。
来年からは、親爺さんのところの牡蠣を送ろう。
新年会の前に送って、オイル漬けを作ってもらおう。
きっと「えーーー!!まったくあんたたちは!!!」って言いながらも、笑顔で作ってくれるに違いない。
そう思えることが嬉しい。
誰かの「本当のありよう」を見ることは、自分を幸せにすることなんだな。
誰かのなかに「神の笑顔」を見ることは、自分を神の子に戻すことだ。
名残惜しくも実家を後にして、夕方からは鎌倉でキムチワークショップに参加。
リーさんが一番好きだという大根のキムチを教えてもらう。
予想よりも少し大きくカットされた大根のキムチ。
味見させてもらったら、いい感じに発酵してて、シュワシュワでサクサク、とってもおいしい。
この味に出会えたのも嬉しいし、これを作れるようになるのも嬉しい。
ワークショップの後の夕飯は、韓国のふだんの家庭料理をコンセプトがコンセプト。
身体に優しくて、おいしくて、しみじみ豊かな気分になった。
実家でさんざ食べまくり、ワインをたんまり飲んで後だったのに、夕飯を割とフツーに食べちゃってびっくり。
それほどおいしかった。
写真、ちゃんと撮っておけばよかったな。
特有の匂いが見事に消えてる明太子とイカの塩辛が絶品!
詳しい作り方を根掘り葉掘り聞いてきた。
あの味なら、魚卵やワタの匂いがないから、ワインやビールに合わせても大丈夫そうだ。
余分な塩気もないから、おつまみにしてもおいしく食べられる。
ポイントは「追いごま油」とネギ、そしてゴマ。
忘れないうちに、さっそくやってみよう。
昼もそうだけど、夜も、おいしい食事で心が満たされる。
おいしいものを作る人って、ホント神だな。
今年に入ってから、いろいろなことを思っているけれど、今心をよぎる思いはいずれ、跡形もなく消えていくものだ。
こういう時期だからこそ、自分が何を覚えておきたいのか、ちゃんと選んでおこう。
私はこの日、「喜んでもらいたい!」という尊い思いに触れて、その思いから生まれた豊かな食事を楽しんだ。
これからの食卓がちょっと豊かになる知恵を、この日たくさん教わった。
これからも楽しみだなって思えることが、またたくさん見つかった。
このことを、私の体験として覚えておこう。
そして、記憶から消えた後も思い出せるように、ここに記録しておこう。
…思い出を選ぶコソ練、…神だな(笑)