心のコソ練で繰り返しご説明している「無意識の正解争い」という現象について、大切なポイントだけをシリーズ記事にまとめました。
前回の記事はこちらです↓
2022.03.03
無意識の正解争い(0):意図と概要
無意識の正解争いとは、正しい答えを探してグルグルと思考を巡らせている状態を指します。このメカニズムを知り、対処法を練習することで、人生の悩み...
今回は、無意識の正解争い という言葉の解説をしていきます。
この記事は後日、音声でも公開する予定です。
今回の配信では、心のコソ練でよく使っている、無意識の正解争い という言葉について、お話をしていきます。
無意識の正解争いとはそもそもどういう状態か、具体的な例を挙げてお話してみますので、毎日の生活を思いだしながら聞いていただけると嬉しいです。
このお話がはじめての方は、共通認識、共通言語をつくる感覚で、お聞きになってみてください。
何度もこの話を聴いている方は、復習の機会にしてもらえると嬉しいです。
では、今日のお話をはじめます。
正解争いは、いつでも起こる。
どんなことでも起こる。
無意識の世界争いとは、頭の中で正解を探して、ぐるぐると考え続けている状態を指します。
正解を探すことで、心のなかがひたすらモヤモヤすることもあります。
どっちが正しいんだろう、
何が正解なんだろう、
どうすればいいんだろう、
誰が正しいんだろう、
私は間違っていたのかな、
あの人おかしいんじゃないの?
こんな感じで、延々と、考え続けている状態が、無意識の正解争いです。
一晩中、ずーっとぐるぐる考えることもあるし、時々思い出して、モヤッとすることもあります。実際のところ、どのくらいの時間考えているか、どの程度深刻に続けているかは、あまり関係ありません。
頭の中や、心のなかで、正しさについて考えているなら、それは正解争いです。
メディアのニュースや、ふだんの人間関係の中では、正解争いがしょっちゅう起きています。
もちろん、自分の心の中で正解争いが起こる事もあります。
毎日生きていると、いろんな題材で正解争が起こります。
トラブルや事件の犯人探し、問題や課題の原因究明という形で正解争いが起こることもあれば、
自分はどんなふうに生きていけばいいんだろう、これをやっていていいんだろうか?…といった感じで、
人生そのものを題材に正解争いをすることもあります。
ここまでのお話を聞いてみて、どうですか?
あ、あれかな?って、思い当たる節はありますか?
どのくらい、自分ごととしてピンときてますかねえ。
本人には正解争いをしている自覚がない。
他の人が正解争いをしていたり、会社や社会で正解争いが起きているときは、割と簡単に気づくことができるんです。
ところが、自分自身が正解争いをしているときには、なかなか気づかないことも多いです。
そういうときはたいてい、本人には、正解争いをしているという自覚がありません。
むしろ、自分は当たり前のことをしている、当然のことを言ってる、と思ってます。
そう思っていること気がついていないこともあります。
そして、ほとんどの場合、どちらが正しいのか、誰が正しいのか…と言った正解がわかれば、この問題は解決するし、自分の心も納得して落ち着く、と思ってます。
もっというと、正解がわかれば自分は幸せになれる、とも思っています。
そう思っていることに気づいていない場合も多いです。
徹底的に、無自覚。
自分が今何をやっているのか、自分で気がついていません。
ひたすら、何が正しいんだろう、誰が正しいんだろう、何が悪かったんだろう、誰が悪かったんだろう…と考えてます。
この状態が無意識の正解争いです。
ここまでのお話を聞いて、いかがですか?
どのくらい、ピンときてますか?
他人のことだとわかるのに、自分のことだと気づけない。
無意識の世界争いはなかなかに曲者です。
セミナーやワークショップで話を聞いたときには「ああ、なるほど!」ってわかるのに、毎日の生活に戻った途端、忘れてしまうことも多いです。
何度話を聞いても、自分の中で正解争いが起きている、ということになかなか気がつかない人もいます。
セミナーで、無意識の正解争いの話がはじまると、「ああ、そういえば、あの人、正解争いをやってる!」という話で盛り上がることも多いです。
他人の正解争いの話では盛り上がるのに、自分が正解争いをしている…という点には、まったく気づいてない人もいます。
正解争いの話がはじまると、あからさまに聞くのを拒否している、耳にシャッターが降りている、なんて人もいました。
これ、意外とあるあるです。
これもね、ほとんど、ご本人に自覚がないんです。
自分が何をやっているかわかっていないし、自分がどんな状態だったか覚えていない人もいると思います。
これは、ご本人の個性や性格の問題ではないんです。
いい・悪いの問題でもありません。
単に心の仕組みの問題です。
無意識の正解争いは心の標準装備。
さっとお伝えしておきますけど、私たちの心には、幸せになるのををジャマする機能が標準装備されているんです。
無意識の正解争いに気づかせないようにする、というのも、この機能の働きです。
無意識の正解争いに気づいたら、対処できちゃうでしょ?
対処したら、幸せになっちゃう。
だから、気づかせないように、対処できないように、ジャマしているわけです。
心にこうした機能が標準装備されている、と知っていれば、気づいたときに適切に対応することができます。
完全になくすのではなく、気づいたらやめる練習を。
無意識の正解争いは本当に厄介です。
10年以上コソ練やってる人でも、何かの拍子に、気づいたら巻き込まれたりしています。
もちろん、私も、ちょいちょいハマります。
なので、無意識の正解争いは、それをしないようにする…という練習ではなくて、気づいたらやめる…という練習をするのが、現実的で、有効だと思います。
練習に慣れていくと、心の中で多少正解争いが起きていても、気持ちを丸ごと持っていかれることはなくなります。
正解争いが完全になくなるわけではないので、ふりまわされなくなるだけで、十分ではないかな、と私は思います。
正解がわかれば救われる…
という幻想から離れる。
心のコソ練では、折に触れて繰り返し、手を変え品を変え、無意識の正解争いのお話をしています。
何度もお話をするのは、最初にお伝えしたように、無意識の正解争いは、幸せな人生を妨げる、本当に大きな要因だからです。
正解を見つければ、幸せになれる。
何が正しいのかがわかれば、幸せになれる。
こうした思いから、うまく離れるスキルを身につけることが、幸せな人生の第一歩だと、私は考えています。
無意識の正解争いが起こるメカニズム、そして無意識の正解争いから抜ける方法については、別の機会にお話ししています。
よかったら、引き続き、おつきあいください。
今日のお話はここまでにします。
お付き合い、ありがとうございました!
▼続きはこちらで。
2022.03.05
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