Amzon Audibleで、本田健さんとバシャールの対談を聞いていて、ふと頭をよぎったことがありました。
今言葉にしておくのがよいような気がしたので、書いてみます。
かなり長いので、お時間と興味がある方だけおつきあいください。
…宇宙人は面白いこと言うなあ。
この仕事をはじめる2〜3年前、2008年ごろのことです。とにかく「何がどうなってんのか」知りたくて(笑)、ありとあらゆる本を読みあさっていた時期がありました。
当時の職場の同僚に勧められて、潜在意識にアプローチするセッションを受けはじめてからは、精神世界の本へ手を伸ばすようになりました。
バシャールを知ったのは、その頃です。
ハードカバーも読んだし、ペーパーバックもほぼ全巻読みました。
まだ会社員をしていた頃でしたからね、バシャールの言葉を、翻訳された日本語の単語の羅列として受け取ることはできても、実感を持った理解などできるはずがありません。
何を読んでも、「へえ、そういう見方もあるのか、宇宙人は面白いこと言うなあ…」くらいに思っていました。
子どもたちは、みんなで一緒にチャレンジしている。
一方で、バシャール本のなかの言葉で、なぜか心動かされ、その後何年も心に留まり続けた末に、実体験をもって身をもって理解できたものがいくつかありました。
そのうちのひとつが、
ハンディキャップをもった子どもたちや、社会の基準とは違った時間軸で生きる子どもたち、一般的に悲惨な運命にある子どもたちは、みんなで力を合わせてこの世界を変えるチャレンジをしている、
それを一人でやったところで大きな変革は起こせないから、みんなで一緒にやっている、
そうすれば、社会問題として認識され、世の中の仕組みが変わっていくきっかけになる、
といった内容の言葉でした。
10年以上ヒーラーを続けてきた私が、今の認識で表現している言葉なので、当時のバシャールの言葉とは少し違う部分があるかもしれません。
あくまで、当時の私の記憶として、聞いていただけると嬉しいです。
他のバシャールの言葉の多くは、脳の表面をサラッと通り過ぎていきましたが、子どもたちについての見方は、深い納得感と感慨、そして希望と一緒に、私の心に根づきました。
今思うと、高校生の頃から家庭教師や塾講師のバイトを10年以上やってきて、多感な時期の子どもたちをずっと見てきた実感があったからかもしれません。
はじめて耳にする考え方であっても、自分のなかに響きあう体験があると、不思議な確信ともに、するっと腑に落ちるものです。
バシャールの言葉というコンセントに、自分自身の経験というプラグが差し込まれることで、すでに知っている知識への回路がつながり、「腑に落ちる」という体験として認識されたのだと思います。
面倒だから黙っておこう。
最初にバシャールの本で読んだ、「子どもたちが、みんなでチャレンジしている」という考え方はその後、本田健さんの連続セミナーや、『奇跡のコース』を学ぶクラス、その他のセミナーなどで、何度も耳にしました。
聞くたび、私の心には、先のコンセントから、新しい電流が流れてくるように感じられました。
一方、同じ場にいて、同じ言葉を聞いた他の人のなかには、大きな憤りや怒り、「そんな考えは到底受け入れられるはずがない!」といった強い拒絶を示す人もいました。
その気持ちを表現し、場所の主催者と対話をはじめるものの、「やっぱり納得がいかない」という不完全燃焼感とともに、物別れに終わる場面も目にしました。
当時の私はそれを見て、この話題は一種のタブーなのかもしれない、と感じました。もっと本音に近い部分を言うと、「うっかり口にして面倒なことになったら大変!」と思っていました。
その思いはずっと続いていて、つい最近までは、自分が主催するクラスやセッション、しかもコミットレベルが相当高い場でない限り、私からそうした話をすることはありませんでした。
ちなみに、何かを聞いて、心が激しく反応するときは、過去の体験のどこかに「スイッチ」があるんですよね。それを見つけて問い直す機会にできると、心の正気を失ったタイミングで、宝探しができます。
一方で、そんなふうにして、根っこの根っこから人生を問い直そうとする人は、意外と多くありません。
どうにかして、「自分が間違っていないこと」を証明するのに夢中になってしまいます。本人は当然、そのことに気づいていません。
おっと、話がそれましたね。
元に戻します。
「思いがけない」起業と「再会」。
「何がどうなってんだ???」という思いから精神世界の探究をはじめてから数年後の2011年、私は「思いがけず」ヒーラーとして起業することになります。
それが信じられないくらいの追い風と祝福に恵まれた自然な流れだった、と今は理解できますが、当時の私には「なんでこんなことに⁈」としか思えませんでした。
起業したての頃は、単発での個人セッションや、毎月の遠隔ヒーリングをやっていました。
エネルギーワークと合わせて、ゲスト※やご家族をリーディングし、フィードバックやメッセージをお伝えする仕事です。
※注:
クライアント・お客さまと表現することに違和感があるので、ゲストとお呼びしています。
そうした言葉もつい長文になってしまい、一回のセッションで、平均A4サイズ5ページ分の文章をお送りしていました。あるとき、何気なく印刷してみたら、とんでもない枚数が出てきて愕然としたのをよく覚えています。
その頃、継続的に、もしくは頻繁にヒーリングを受けてくださったのが、妊婦さんや小さなお子さんがいるお母さんたちでした。
当時、連続クラスに在籍していた女性が、ご自身の妊婦生活を綴るブログで、私のことを紹介してくれたらしいのです。私自身には子どもがいないのに、不思議なご縁だと感じました。
そんなふうにして出会った方たちのお子さんたちのなかには、バシャールのいう「みんなでチャレンジしている子どもたち」が思いのほかたくさんいました。
今思うと、彼女たちは、お子さんのことがきっかけで、心の世界に興味をもち、何かのご縁で、私のところにきてくださったのでしょうね。
私のところには基本的に、お仕事をお持ちの方がいらっしゃいます。ご自身のキャリアと合わせて、いろいろ思うところがあったのかもしれません。
こうやってふり返ると、しみじみ感慨深いです。かつて一度出会っていた言葉たちに、思いがけない形で「再会」したかのよう。
以前は不思議なご縁だったと思っていましたが、今は、それもまた巧みな計画に基づいた采配だったのだとわかります。
これは天国の景色だ。
「実は、うちの子、同世代のふつうの子どもに比べると…」
ヒーリングセッションでご一緒していたゲストの女性たちはたいてい、最初、もしくはご本人のヒーリングを数回重ねた後のお申し込みで、お子さんのことを話してくださいます。
それをふまえて、ご本人やお子さんたちを見せていただくわけですが、そのときの光景は今でも、ありありと思い出すことができます。
ヒーリング中に見えたものはどれも、「これは天国だ…」と確信できるほどに美しく、温かく、希望にあふれていました。
特に、お子さんたちのエネルギーは、力強さと好奇心、遊び心に満ちていて、神々しい光を放つほどでした。
そのたび、教えてもらっているのは私の方、教えてもらっているのは大人たちの方だ、と「思い知って」きました。
そうしたヒーリングの後は毎回、見えた光景を言葉で表現しきれないもどかしさに悶絶しながら、お母さんたちへのフィードバックを綴りました。
私にできる限りの言葉を尽くして、言葉に載せられるだけのエネルギーをすべて乗せて、彼女のお子さんたちがどんなに素晴らしい存在であるか、お伝えしました。
それと同時に、そうしたお子さんたちが、この世界で大きなチャレンジをするときの「相棒」として、今のお母さんを選んでいることをお伝えしました。
チャレンジの「相棒」として、このお母さんを選んだんだ。
お子さんのリーディングやヒーリングをさせていただくときは、可能な限り、イメージの中で、お子さんとおしゃべりするようにしています。
様子やタイミングを見ながら話しかけ、少しずつ対話を深めていくのですが、それはもう、楽しく、幸せな時間です。
一人一人、まったく個性が違って、そこから放たれる叡智の光も違います。そのたび、彼らが意図するチャレンジの大きさを感じ取り、心が震えました。
一方で、彼らに共通していたのは、「お母さん」への揺るぎない信頼でした。
言葉にするのが難しいのですが、子どもたちはみな、それぞれの表現で、
- このお母さんだったら、大丈夫
- 自分のやりたいことに合わせて、このお母さんを選んだ
と話してくれます。
なかには、
自分がお母さんを育てるから大丈夫
なんていう猛者もいました。
そうはいっても、子どもたちは「お母さん」に、何ら特別なことを望んではいません。自分のために特別な勉強をしてほしいとも思っていないし、変わってほしいとも思っていません。
子どもたちはただ、信頼しているんですよね、自分が選んだ「お母さん」は、(それがどんな姿であれ)自分のチャレンジの追い風になってくれることを。
そのうえ、多くの場合、「お母さん」が認識している、お母さんご自身の長所とは、全っ然違うところに、信頼の根拠を見ています。おそらく、お母さんが聞いたら「え、そこぉ?」と驚くような部分です。
実際、「お母さん」たちにフィードバックすると、やっぱり「え、そこぉ?」と驚いていました。
こうした思いは、彼らが自我に目覚める前だからこそ、聞けたのだと思います。いずれ成長すると、多くの大人たちと同じように、本当の気持ちを見失ったり、上手く言葉で表現できなくなったりする可能性もありますから。
ただただ純粋で、どちらかというと、神のエネルギーに近い時期だからこそ、リーディングという形で聞き出すことができたのでしょうね。
もろもろの仕組みが理解できてようやく、私がこうした形で彼らの「お母さん」と関わらせていただくのも、「織り込み済み」であることに気づきました。
彼ら、もしくは天の采配は、「相棒」として選ばれた「お母さん」たちをサポートする役割として、私のようなヒーラーをアサインしていたんですよね。
そして、第三者からの情報という形で、子どもたちの意図が「お母さん」に伝わるよう仕向けた。
私なんぞは、ある種の「気概」にイチコロですからね、天国みたいな光景を見せられて、そこで子どもたちの思いを聞かされたら、言葉の限り、誠意の限りを尽くして、「お母さん」にレポートするに決まってます。
…ホント、第三者機関としては適任だと思う(笑)
いつも思うのですが、天の采配は本当に見事です。
私は、まんまと策にハマって(笑)、生涯、このチャレンジャーたちと、選ばれた「相棒」である「お母さん」たちを応援していこう、と心に決めました。
そう簡単には変わらないから、人海戦術で挑んでいるんだ。
私がヒーリングイメージの中で見た子どもたちは、心配する必要など微塵もない、完全な存在でした。
神々しいばかりの光景を何度も何度も見せてもらうことで、私は、以前何かの本で見た「すべてが完全な存在である」という言葉が、ただ真実を表現しているに過ぎない、と知りました。
同時に、そうした子どもたちの姿が、今の社会の「常識」「ふつう」「基準」と違っているからといって、わざわざ特定のラベルを貼って区別していることに、自然な違和感を覚えました。
やがて、ごくごく自然な思いとして、「おかしいのは今の社会のほうだ」と認識するようになりました。
一方で、多くの人間が無意識のうちに維持しようとしている今の社会の枠組みを、根底から変えていくのは、本当に大きな取り組みだと実感しました。
最初は、私が見た光景をできる限りの鮮度で、社会に向けてシェアすれば、何かが変わるかもしれないと考えました。
しかし、経験を積むにつれ、ヒーリングの効果がイキイキとした実感として伝わるのは、当事者や当事者に近い人だけだ、とわかってきました。だからこそ、ヒーリングが安全に保たれることも理解しました。
そして改めて、子どもたちがいわば人海戦術で、この世界の古い枠組みを根底から変えようとしていることに、深い感動を覚えました。
ヒーラーとしての経験がここまで熟成されてはじめて、ずっと前に聞いた、バシャールの言葉が、リアルな実感と理解をともなって、「発動」するのを感じています。
ハンディキャップをもった子どもたちや、社会の基準とは違った時間軸で生きる子どもたち、一般的に悲惨な運命にある子どもたちは、みんなで力を合わせてこの世界を変えるチャレンジをしている。
それを一人でやったところで大きな変革は起こせないから、みんなで一緒にやっている。
そうすれば、社会問題として認識され、世の中の仕組みが変わっていくきっかけになる。
ややや、本当にその通り。
この確信が揺らぐことは、もうないと思います。
今の私にできることで、伝えていこう。
ここ数日、久しぶりにバシャールの言葉に触れて、しばらく忘れていた感覚が蘇ってきました。
そして、お一人ずつヒーリングさせていただいていた頃の体験を思い出しました。
とてつもないチャレンジに挑んでいる子どもたちと、彼らが「相棒」として選んだお母さん、他のご家族たちに思いを馳せ、改めて、言いようのない心の震えを感じています。
一方で、当時とは変わった部分がひとつあります。
それは、私の意図と決意です。
自分で気づいて驚いたのですが、長い間抱えてきた、「この話をすると面倒なことになるから黙っておこう」という思いがいつの間にか消えているのです。
むしろ今は、情報発信を続けてきたヒーラーの一人として、自分の体験をシェアしていこうと思っています。
そのことが、何らかの形で、チャレンジを続けている子どもたちや、そのお母さん、ご家族のお役に立つことに繋がればいいな、とも思います。
現在はかつてのような個人セッションやヒーリングセッションはやっていませんし、今後も再開するつもりはありません。なので、そのときと同じやり方でお役に立つことはできません。
一方で今の私は、本や教材という形でお役に立つ、という意図を新たにしています。
他の事例と同様、今回のような子どもたちの事例も、「教育」という仕組みを利用すれば、もっと根本的な部分から変革できる可能性があるからです。
もちろん、「教育」を受けるのは、子どもたちではありません。まずは、私たち大人が、過去の遺物を無意識に維持しないよう、自己「教育」をするのが基本です。
折しもつい先日、本を書こうと決め、今までに書きためた文章を見直していたところでした。
一冊ではなく、何冊も本を書こうと決めているので、ここでお話してきたことも、いずれ本にします。
できあがったら、私に天国の景色を見せてくれた子どもたちとそのお母さんに、本をプレゼントしたいと思っています。
近いうち実現させる夢のひとつとして、今日ここに書いておきました。
この記事には、続きがあります。
よかったら、引き続きおつきあいください。
2022.03.29
はじめて、地球に生まれる子どもたち。
親子ほど年の離れたチャネラーさんと話したときの体験をシェアしています。文字通り、違う星からやってきた存在なのだな、という衝撃を受けました。自...
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また、連続クラスでは毎月、必要に応じて、お一人ずつへのメッセージをお伝えしています。
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最後に、AmazonAudibleと、ここ数日聞いているバシャールの対談本の情報をシェアしておきます。